せっかく本を読んでも、すぐに何が書いてあったか忘れてしまうというのはよくあることです。
月に30冊も本を読む精神科医、樺沢紫苑先生が、
一体どのようにして、それらを自分のものにしていっているのかを学べる一冊です。
もくじ
1.こんな人にオススメ
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- 本の内容を覚えていられない
- 読書家がどのように本を読んでいるのか知りたい
- どんな本を読めばいいのかわからない
2.記憶に残らなければ定着していない
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本を読んでも実にならければ、それは時間とお金の浪費です。
けれども子供の頃に読んだ漫画は、大人になっても割と覚えていますよね?
感動した映画だって鮮明に覚えていられます。
それが読書になるとすぐ忘れてしまうのはなぜでしょう?
精神科医である樺沢先生はおっしゃいます。
脳は「重要な情報」以外は、全て忘れるようにできているのです。
脳が「重要な情報」と判断する基準は2つです。
「何度も利用される情報」と「心が動いた出来事」です。
3.面白い本を選ぶ
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まずは記憶に残らせるため、自分の心を動かしましょう。
心を動かすためには、端的に「面白い本」を読むのが一番です。
個人的にはベストセラーから選ぶのが一番だと思いますが、
樺沢先生はベストセラーには落とし穴があるとおっしゃいます。
本を買わない人が購入しないと、大きなヒットにはなりません。
つまり、ベストセラーになるためには本をあまり読まない人にとっても「わかりやすい本」でないといけない。
ベストセラーというのは言い換えると「大衆にウケた」ということになります。
その分野の知識が薄い人に読まれたとも言い換えられるので、
自分の専門分野に関しては、売れた本に拘らなくてもいいのかと思います。
なので本を選ぶ際には
- 専門外→売れている本
- 専門分野→好きな著者や尊敬している人にオススメされた本
なんかを基準にすればいいと思います。
もちろん樺沢先生自身、ベストセラーを読むことを否定されているわけではありません。
月に30冊のうちの数冊はベストセラー本を読むそうです。
私自身、どれほど売れていても、
「初心者にもわかる精神疾患のいろは」みたいな本を樺沢先生にオススメする勇気はありません。
4.アウトプット前提の読書を
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心を動かす本を選んだら、次はその情報を何度も利用しましょう。
何度も利用するとは何度も読み返すということではなく、
アウトプットをしてその情報を外に出していきます。
アウトプットの仕方はいくつかあり、
- 本を読みながらメモを取る、マーカーを引く
- 本の内容を人に話す、人に勧める
- 本の感想や気づき、名言をSNSに投稿する
- SNSに書評、レビューを書く
これらを7〜10日以内に、3〜4回アウトプットしていきましょう。
1冊につき3箇所程度マーカーを引き、
それを知り合いに話すだけでも、十分日本の代金(1500円)の元は取れていると思います。
マーカー部分だけ読み返せば、自分にとってオリジナルの名言集になります。
後で読み返した際に、重要な箇所だけ拾うことができます。
売却のことを考えなければ、今すぐできる手軽な読書法です。
ちなみに私はマーカーを引きすぎて訳がわからなくなることが多いので、
良書はノートにまとめて定着させています。
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ちなみにこれは樺沢先生の「アウトプット大全」です。
アウトプットの方法が詳しく解説されています。オススメです。
5.全部は覚えない
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本を読んでも、一字一句覚えるのは不可能です。
あとその努力は時間の無駄です。
繰り返しにはなりますが、一冊の本で気になる情報が3点あれば、
十分に役目を果たした本です。
重要なのはその情報を、いかに自分の考え方や行動に反映させるかです。
読んだ本の大半は忘れてしまったとして、その本のエッセンス的なものが残れば十分だと思います。
例えば筋トレの方法論の本を読んだとして、
細かい筋トレの方法は忘れても、毎日スクワットをする習慣が残っていれば、
その本が自分のためになっていると言えるのではなはないでしょうか。
5.まとめ
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活字離れが進んでいます。
ひと月に本を読まない人は47,5%もいるそうです。
面白い本が増えたというよりは、読書以外の楽しいエンタメが増えたからだと思います。
映画も筋トレも読書も登山も全ての趣味に言えますが、
続けるには好きであることが大前提にあります。
「読書は最大の自己投資だ」と偉い人はよくいいますが、
本を読むことが苦痛に思う人は、無理に本から情報収集をしなくてもいいのではないでしょうか。
それでもたまに本を読む場合、
「この内容友達に話してドヤろうかな」
と思うだけで、忘れない読書体験ができるのではないでしょうか。
ちなみに私が本を読む理由は、端的にカッコいいと思うからです。
ひと月に本を7冊読めば上位4%、10冊読めば上位2%に入ることができます。
凡人の私が何かの上位2%になることなんて、なかなかあることじゃありません。
上司に小言を言われても、
ファミレスで隣の人がうるさくても、
ナゲットのソースを忘れられても、
牛乳パックの力加減を誤って床にぶちまけてしまっても、
「ま、俺は上位2%の上級国民だからこんなことじゃ怒らないのさ」
みたいな精神的優位を保つことができます。
私は今日もドヤるため、アウトプットをしながら本を読むのです。