【書評】多動力【今を楽しむことが全て】

なるほどね

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堀江貴文さんて今は何をしているのでしょう?

ロケットを作ったり、有料のメルマガを配信したり、本を出したり、YouTubeにも参戦しています。

結局堀江さんの肩書きはなんでしょう?

正直「ライブドア社長」以降の肩書きってよくわかりませんよね。

そんな多動チャンピオン堀江さんが語る、

全力で楽しみながら、自分の価値を最大限上げていく方法を紹介します。

もくじ

1.こんな人にオススメ

  • 堀江イズムに触れてみたい人
  • ずっと働き続ける人のマインドを知りたい人
  • これから主流になるであろう考え方を、一足先に知りたい人

2.数の肩書きを掛け算し、レアな存在に

ひとつのことに一万時間取り組むことができれば、誰でも「100人に1人」の人材になることができます。

そこで軸足を変えて別の分野に挑戦してみましょう。

「100人に1人」と「100人に1人」を掛け合わせたら「10000人に1人」の人材の誕生します。

次のステージもクリアできたら「1000000人に1人」の人材に。


今の時代は多くの情報に触れることができるようになり、

一つの肩書きに固執する旨みも無くなってきました。

そんな時代を生き抜くために、そして唯一無二の存在になるのにはナンバーワンになる必要などありません。

オンリーワンを極めることです。

3.ハマることも才能

レアな存在になるためには、とにかくハマる。見境なしにハマる。

「数学にハマったから、次は物理かな。」

などというバランス感覚なんて無視すればOK。

似通った業種よりも、異なったもの同志を掛け合わせた方が、その人の希少性は高まりやすいです。

飽きるというのは悪いことではなく、それ自体が才能の一つでもあります。

飽きるというのは「慣れて余裕が出た」ということの裏返しです。

そして飽きたら思い切ってそこから離れることも大事なこと。

30点のテストで80点を目指すより、

もともと80点のものを100点にするという方が、高い労力を必要としてしまいます。

仕事でも100点を取る年月をかけるくらいなら、次のジャンルで80点を目指せした方が新たな発見があるものです。

もちろん先に述べた通り、中途半端なところで飽きるのではなく、

あくまで「100人に1人」になるまでの経験が得られるまで、短期的にものすごい勢いで熱中することが前提になります。

4.完璧主義者ではなく完了主義者へ

全部自分でやらなければならないという思い込みでは、

多くの仕事をいい仕事にすることができません。

貴重な時間は、自分の強みが一番発揮できるものだけに集中させる。

全ての仕事で100点取ると追い込まれてしまっては、非常に非効率的です。

大事なことは、目の前の仕事をサクッと終わらせて次に行くこと。

そして前の仕事には戻らない。

1年間かけてひとつの仕事の完璧を目指すより、

1ヶ月に一つずつでも、トライ&エラーを繰り返した方が自分の身にな身になります。

5.聞かぬは一時の恥ですらない

知らない知識は聞けばいいのです。

専門外の情報なんて、知らなかったとして恥ずかしがる必要はひとつもありません。

知らない知識を聞こうか迷っている時間があるなら、その時間で調べたり聞いたりした方が効率的です。


ただし、表面的な知識やノウハウは聞くか調べたりして学べばいいが、

時代が変化しても変わらない本質的なもの、つまり教養だけは聞くと恥になってしまいます。

教養に対してはしっかりと学ぶ力を身につけましょう。

6.誰もあなたに興味はない

「他人にどうみられるか」を気にしていては、真の意味で「多動力」を身につけることはできません。

自分が一生懸命の時に、他人の振る舞いや失敗のことなど気にならないものです。

それと同じで、他人も自分のことなんて全く気にしてなどいません。

それプラス、一生懸命な人ってそもそもカッコ悪くない。

7.人生に目的なんてない

何か具体的な目的のための手段として、人生を送ってはいけません。

楽しむことが全てなのだ。

何事においても好きなことを好きなだけやっていると、

手元に何かが残ってしまうものなのです。

8.人生の最優先事項

睡眠こそ人生を充実させるために、最優先に取り組むこと。

一日のスケジュールを睡眠時間の確保をしてから埋めていくのがいい。

9.まとめ

堀江さんはさすがだなと思いました。

文章越しにでも伝わってくるエネルギーと熱い思い、

そして合理的な考え方も伝わってきました。


ただ、世の中の大半は堀江さんのような自由がきく身ではありません。

堀江さんの主張を鵜呑みにして、

会社勤めやグループに所属している人が周りも気にせず、「自分のやりたいことだけを楽しむ!」というのは難しいと思います。


けれども「アーリーリタイア」や「自分で稼ぐ」というキーワードが大好きな若者を中心に、

この考え方はおそらく次の世代の常識になりつつあると思います。

そんな時代の最先端をいく堀江さんの考え方に触れられる本書は本当にオススメの一冊です。


堀江さんはおっしゃっています。

別に俺は1秒単位で時間を削りたいわけじゃなくて、

自分の心が動かないことやワクワクしないことに1秒も使いたくないだけだよ。

飲んで楽しいとか、カラオケして楽しいとか、

そういう時間だったら5時間だろうが10時間だろうがずっとやるんだよ。

多動力とは文字通り「多くのことを幅広くやりましょう」という考え方ではありません。

「好きなことをやれ。自分にできないことはできる人に托せ。」

「もし自分が好きなことなのにできないことがあれば、できるようになるまで集中しろ。」

という考えなのではないでしょうか。