【書評】やり抜く人の9つの習慣【if-then思考で挫折知らずへ】

なるほどね

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「成功者」と「凡人」の違いはなんでしょうか。

生まれ持った才能があることは否定しませんが、

それよりも「小さなことでも毎日コツコツと努力を積み重ねること」が大きいと思います。

本書を読めば私のような「凡人」でも

「簡単だけどあたりまえに実行できない人」から「あたりまえを簡単に実行できる人」に変わることができます。

もくじ

1.こんな人にオススメ

  • コツコツと積み上げるのが苦手な人
  • ダイエット、禁煙などに失敗した意志の弱い人
  • 自分は才能がないと落ち込んでいる人

2.if-thenプランニング

「if-thenプランニング」というキーワードさえ覚えれば、今日からのダイエットや勉強で挫折することはなくなります。

それは言い過ぎにしても、おそらく継続力のある人とない人の大きな違いは、このマインドを持っているかいないかの違いに等しいです。

それほど大事な考え方です。


「if-thenプランニング」をざっくりと説明すると、

  • 「もしこうなったらこうする」をあらかじめ決めておく

これだけです。


結構単純なことですが、単純だからこそ私も毎日の習慣に無理なく取り入れることができました。


以前の私は、

  • ブログを1日1記事頑張って書く
  • 太らないように筋トレをする
  • なるべく早寝早起き

みたいな自分の意志力に頼り切った習慣によって、

ことごとく挫折していました。


しかし今では

  • 朝の散歩の後、5時半からブログを書く
  • 帰宅したら夕飯前に筋トレ
  • 20時になったら部屋のライトを暗くして1時間のタイマーにする

今ではこれらは「鼻で息をする」くらいに生活の中に組み込まれています。

自分の意志力が皆無に等しいと知っている今では

この「if-then」プランニングによって、なりたい自分に近づけている感覚が強まっています。

3.悲観的楽観主義者になる

楽観的であることは決して悪いことではありません。

ですが、楽観的主義者の中には、悪い楽観主義者がいます。

以前の私は悪い楽観的主義者でした。


良い楽観と悪い楽観の違いはこちらです。

  • 【良】 目標は達成できる
  • 【悪】 目標は簡単に達成できる

一言違うだけでこの両者は明確に違います。

本書では良い楽観者を『現実的楽観主義者』と呼んでいます。

現実的楽観主義者になると、「この目標を達成するにはこんな障害がある」など、

しっかりと現実に起こりうる障害を意識するようになります。

この「不安に思って障害を探すこと」が、日々の努力を積み重ねられる人とそうでない人の大きな違いなのです。


また今と以前の私の考え方の違いを比べてみます。

【以前】

  • ブログは99%の人が挫折するが、私はそれ以外の1%のはずだ
  • 簡単に食べ物の誘惑に打ち勝てる、今日筋トレをサボっても明日倍すればいい

【現在】

  • ブログの更新は継続するよりも一日サボって再スタートする方が大変
  • ツナマヨおにぎり1個235kcal=スクワット50分→地獄

こんな感じです。


「私は必ずダイエットを成功させる!」

と考えるのはとても大事なことですが、

「そのためにはこんな障害があるな」

とあらかじめ困難を洗い出すことによって、障害への現実的な対策と覚悟を備えておきましょう。

4.悪いのは「自分」ではなく「自分の努力」

これもポジティブシンキングの一つです。

「うまくいかないのは自分のせいだ」と考えると、どうしても次の一歩が進めなくなります。

考え方を少し変えて、「努力不足だった」「プランニングが甘かった」「戦略を間違えた」と考えるようにしましょう。

「これからどうすれば良いのか」を考えることによって、前向きに次の行動につなげることができます。


私の心の師であるイチロー氏はこう仰っております。

努力をせずに何かできる人を「天才」というなら、僕はそうじゃない。

努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。

  • メジャーリーグシーズン記録262安打保持
  • 日米通算安打記録4367安打達成
  • 10年連続200本安打&ゴールドグラブ賞
  • その他多数記録保持

これを成し得るだけの努力ってどれほどでしょう・・・?

このクラスの方になるとどれだけのものを積み重ねたのか想像できませんが、

日々の積み重ねが歴史に名を残すほどの選手になったというのは、私が挫折しそうになったときの勇気になります。

5.他のオススメキーワード

  • 意志力を回復させる方法
  • 自分の意志力を試してはいけない
  • 引き寄せの法則の落とし穴
  • 「拡張的知能観」でやり抜く力を発揮する

6.まとめ

本書のタイトルに「9つの習慣」とありますが、

超重要なのは「if-thenプランニング」という考え方です。

重要なのにシンプルだから日常に取り入れやすいです。


そして私的には「すでに自分の習慣になっていることにくっつける」ことを強くオススメします。


・朝起きて歯を磨く

→歯を磨いたらすぐジョギングをする

・帰宅したらテレビをつけてダラダラしてしまう

→荷物を置いたらまずはヨガをする


など「if-then」の「もし」の部分を、今の自分の習慣にしてしまい、

それを新たな習慣のスイッチにしてしまいましょう。


繰り返しにはなりますが、本書のまえがき書いてあることが本当に大事なことだと思いました。

「あたりまえで、簡単に実行できる」ことと「誰もがあたりまえに実行している」ことはイコールではありません。